「完璧」を目指すことは高潔だが、しばしば進行の敵になる。技術者としての自分に問いかけるべきは、「これで誰が幸せになるのか」という視点だ。完璧なコードが本当に価値を生むのは、その結果が人や運用に還元されるときだけである。
プロジェクトでよくあるのは、あるモジュールを美しくリファクタしているうちにリリースが遅れ、結局ユーザーは何も得られないというケースだ。完璧主義は自己満足に陥りやすく、チーム全体のフローを阻害することもある。だから、個々人は自分の「完璧の閾値」を見つける必要がある。どの程度まできれいにすることで、次のステップに進めるのか。
とはいえ手を抜くのではない。代わりに「適切な品質の定義」をチームで合意することが重要だ。テストカバレッジやコードレビューの観点、リリースポリシーを明文化しておけば、各自がブレーキやアクセルをうまく操作できる。
完璧を放棄するのではなく、完璧の方向性を共有する。そこから本当に価値ある働き方が見えてくる。

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